Q1: 今の英語力に達するまでどのような学習をされましたか?

4年大は経済学部で大学院は社会学でしたので、大学時代は、民間の英会話学校に通い、大学では英語が勉強できる授業を全て選択しました(が、経済学部なのでたかがしれています)。留学の選考試験を受けて留学のチャンスを得(単に私が経済学部だったので行かせてもらったようなもの)、1年間アメリカで勉強。ただ、英語力がかなり低かったので大変な苦労をしました。

社会人になって、会社で英語を日本語に翻訳するチャンスを与えられ大阪に行きましたが、1年後会社は倒産しました。自分の英語力にはうんざりしていましたので、お金を貯めてアメリカに住み込みで1年間働き、合間に大学の講義を聴講しました。1度日本に戻り、大学院のアシスタントシップ(学費は免除で生活費もくれました)の選考を受け、受かったので大学院で社会学を勉強し、うんざりするほど本を読み、うんざりするほどレポートと卒論を書きました。卒業後は、翻訳と通訳を伴う仕事をずっとしてきたので、現場が勉強の場でした。

どうしたら英語力が上達するかは永遠のテーマとも思えます。私も死ぬまで学ばなくてはいけません。基本的に、基本的なことをするのが一番ではないかと思います。読む、書く、聞く、しゃべる。これをまんべんなくするのが基本ではないかと思います。ただ、読むのも聞くのも興味のあるものしか長続きしませんね。だから、私は興味のあるものしか読まず、聞かず。。でも、みんな年齢とともに興味の分野は変わってきますよね。だから、色んな言葉を自然と覚えられると思います。


Q2: 通訳、翻訳とはどのようなお仕事ですか?

自動販売機(自分が)みたいな仕事です。押したら好きなものがでてくる。。

翻訳は、単純に日本語を英語、英語を日本語に変える作業ですね。技術的な文書から、ビジネスメールから、契約書から、定義書から、社員食堂のメニュー、慶弔の文書から色んなものを翻訳しないといけませんから、日本語を読み解く力がいります。私には広辞苑が欠かせません。。日本語は難しいです。

通訳も、色んな形があります。逐次、同時、ウィスパリング(同時ですが、人の耳のそばで話していることを小さめの声で訳していく)。通訳する場も、会議、式典、セミナー、発表会、研修、テレビ会議、電話会議、病院(だれか病気になった場合)、観光、デスクサイドなどなどあります。辞書をひいている暇はないので、とにかく必要な単語は全て知ってないといけません(これは翻訳とは異なります)。会議や商談などでは、特に正確さ、ポイントを確実に伝えることが必須です。また日本の人たちは、時に主語や目的語を省いて話すので、自分で主語が不確かな場合は絶対に確認して訳します。それから、日本でよく使う格言とかいいまわしは訳すのが難しいのでよく使うのは一通り覚えておくと便利です。

また、通訳は体力を使うので体調を万全にしてないといけません。会議は1日つづくこともあるので1日12時間くらい訳しつづける体力はあったほうがいいです。体力が欠けると集中力も欠けますから。また、海外からこられた方々は、なれない土地での仕事なので、通訳が気を使ってあげないといけません。物事がスムーズに進むように気を配らなくてはいけないので、ある意味通訳はみんなの秘書の様なものでしょうか。


Q3: どうしたら通訳、翻訳の仕事につけますか?

手っ取り早いのは、通訳、翻訳の求人に応募することです。
求人の中には経験がなくてもよいというのがあります。または、ボランティアでそういった仕事をするのもいいと思います。私も昔ボランティアでやっていました。

Q4: 今まで英語に関わるもので、具体的にどのようなお仕事をされてきましたか?

複数の会社で働いたのであまり詳しくは言えませんが、簡単にその一部をお話します。ある会社では、ケーブルテレビ関連の翻訳通訳や、映画の字幕の翻訳をしました。別の会社では、ロシアでのコンピュータソフトの開発に関わる翻訳通訳をしました。また別の会社(製造業)では、北米生産支援プロジェクトで翻訳通訳をしました。新しい商品の製造をカナダの工場で立ち上げることから、現場で働く人たちからマネジメントまで200名以上が九州に研修に来られました。日常生活への配慮から、会議、現場での研修まで様々な面でのサポートを行いました。また、ある外資系会社では、大規模なコンピュータシステム入替えのプロジェクトで翻訳通訳をしました。また、翻訳と通訳といっても、完全に翻訳通訳のみの仕事をまかされる場合と、それらの仕事プラス他の仕事も任される場合があります。

Q5: 通訳・翻訳家になるため特別な勉強方などがあれば教えてください。

書店にいくと色々本が出ていますが。一番大事なのは、日本語をよく理解できるようにならないといけないということです。私は我流でやってきましたので、あまり適切なアドバイスはできません。ただ、通訳の場合、1つ効果があるのは、シャドーイングです。ニュースなどのテープを流しながら追ってリピートしていきます。それも、注意の払い方を目的によって変えます。あらゆる分野の知識を増やすことも不可欠です。実際に、どんどん翻訳をしてパターンを覚えていくのもいいですね。よく使用される表現はわりと決まっていますから。基本的に、通訳も翻訳も実際にしないと上達しないと思います。NHKの7時と9時のニュースは副音声があるので、そういうのを参考にしてもいいです。が、あれも全部は訳してないんですよね。。でも、上手ですから参考になります。通訳技能検定試験というのがあるので、それに照準を合わせて勉強するのもいいかもしれません。


Q6: 現在の学習方法やおすすめの教材などがあれば教えてください。

教材はあまり買ってないのでわかりません。私のお気に入りはアメリカのPBSのニュース番組を録画して、会社に行く支度をしているときに流して聞くことです。本当は、知らない単語が出てきたときや、役立つ言い回しがでてきたらメモを取るべきでしょうが、そんなことは暇なときしかできません。以前暇なときはやっていました。会社でいやというほど翻訳や通訳をしてきたので、自宅では、海外ドラマや映画を見るくらいです。英会話学校は、日ごろの勉強をOUTPUTするという場所なので、毎日長時間いないかぎり、通うこと自体で上達はできないと思います。やはり、自分ができる簡単な方法を習慣として身につけるのがいいと思いますが、それは、個人によって異なると思います。最初は難しいですが、英語で書かれた本を読むのは、あらゆる意味でためになるのでお勧めです。



お話をお伺いして・・・ 【スタッフの感想】
『通訳・翻訳というと漠然とした気持ちで憧れている方が多いのではないでしょうか。今回のように実際に現場で働かれている方のお話を伺うと、これを仕事としてやっていくのは大変な苦労があるのだなと感じます。とはいえ、死ぬまで学んでいくなにかがあるのはやはり素敵だと思いました。』


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 英語のお仕事特集   A student's comment on work and study in English


 今回は、通訳・翻訳のお仕事を数多く経験されている
レベル6&T9クラスのAtsukoさんにお話をお伺いしました。

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